ベンチャーキャピタル企業：ゼロ知識証明はユーザーのプライバシーを保護し、犯罪者に対抗できる

ベンチャーキャピタル企業アンドリーセン・ホロウィッツ（a16z）の暗号通貨に特化した投資部門は、ゼロ知識証明などの最新の暗号技術は、ユーザーのプライバシーを保護すると同時に、法執行機関による犯罪者への効果的な対策にもなり得ると指摘している。火曜日に発表された報告書の中で、a16zの暗号政策パートナーであるエイデン・スレイブン氏と規制顧問のデイビッド・スヴェルドロフ氏は、ゼロ知識証明は詳細な個人情報を開示することなくデータの真正性を検証できると述べた。彼らは、この技術は個人情報を開示することなく資金源を証明できるという点で「最大の可能性」を秘めていると考えている。この報告書は、ユーザーが暗号通貨の出所と送金先を隠蔽できる暗号通貨ミキシングサービス「トルネード・キャッシュ」の共同創設者であるローマン・ストーム氏が、無認可の送金事業運営共謀罪などの罪で有罪判決を受けてからわずか2週間後に発表された。トルネード・キャッシュ事件において、法執行機関と検察は、ミキシングサービスが不正収益の隠蔽手段を提供することで犯罪行為を助長していると主張した。 「ユーザーが仮想通貨を法定通貨に交換する際にそのような証明を提供できれば、現金交換所は仮想通貨が犯罪に由来するものではないという合理的な保証を得ることができ、ユーザーはオンチェーン取引のプライバシーを維持できる」とスラベン氏とスベルドロフ氏は報告書で述べている。