Taiwan Mobile Co., Ltd（台湾大哥大股份有限公司、以下「台湾大」）の全額出資子会社である富昇数位は、「台湾大仮想資産取引所（TWEX）」を設立しました。これは台湾で初めて大手企業グループが設立した仮想資産取引所であり、「シンプル・低い参入障壁・信頼性」という3つの特徴を打ち出し、仮想資産産業の主流化を推進しています。今年5月のローンチ以降、短期間で登録者数が1万人を突破し、さらに企業オーナーが1,000万台湾ドル規模の資金でbitcoinを購入する動きも見られました。
台湾Web3エコシステムの拡大を加速するため、台湾大は2025年9月5日にKaiaブロックチェーンと覚書（MOU）を締結しました。台湾大のブランド信頼と影響力、そしてKaiaがアジアで持つ巨大なコミュニティとブロックチェーン技術の専門性を活かし、両社は台湾のWeb3ユーザー拡大、法定通貨と仮想資産の入出金ソリューションの模索、さらに規制に準拠したDeFi基盤インフラの構築と普及に取り組み、次世代の分散型アプリケーションの基礎を築くことを目指しています。台湾においてオープンで安全かつ包摂的なWeb3エコシステムの構築を共に期待しています。
台湾大とパートナーKaiaが連携し、台湾Web3エコシステムの拡大を加速
Kaiaは、アジアの2大テック企業であるKakao（Klaytn）とLINE（Finschia）が統合して誕生したLayer 1ブロックチェーンで、2024年8月にメインネットを正式ローンチしました。LINEのソーシャルエコシステムとの深い連携により、多くの開発者が分散型アプリケーション（dApp）や金融サービス（DeFi）を容易に展開でき、現在アジアで2.5億人のユーザーを有しています。
台湾大Web3事業副総経理兼富昇数位総経理の韓昆举氏は、「今回の協業を通じて台湾でWeb3分野のさらなる可能性を引き出したい。Kaiaのブロックチェーン技術と台湾大の広範な影響力を活用し、参入障壁を下げ、基盤インフラを拡充し、Web3の多様なアプリケーションを数百万人のユーザーに届けたい」と述べました。
KaiaチェーンはLINEと密接に連携し、ユーザーをWeb2の世界からWeb3領域へと導いています。私たちも同じ使命を持ち、コンプライアンスとユーザーセキュリティを強化しつつ、両社の強みを結集してWeb3アプリケーションの新たなベンチマークを築いていきます。
Kaiaは台湾市場に期待、Web3基盤インフラと大衆向けアプリケーションを推進
Kaia財団会長のSangmin Seo氏は、「台湾はアジア太平洋地域で最も潜在力のあるWeb3市場の一つであり、台湾大と協力できることを嬉しく思います。今回の協業を通じて、台湾で堅固なブロックチェーン基盤インフラを構築し、台湾大とTWEXの力を活かして、コンプライアンスに則った法定通貨と仮想資産の入出金ソリューションを推進し、KaiaトークンおよびWeb3サービスの普及を加速させます。台湾大と共に、ユーザーにより安全で信頼できる仮想資産体験を提供できることを期待しています」と述べました。
MOUは4つの方向にフォーカス
今回のMOUは、4つの主要な協力分野をカバーしています：
第一：Web3コミュニティの拡大
両社は台湾のWeb3コミュニティの育成に注力し、多様で活発な開発者・ユーザー環境を構築し、イノベーティブなアプリケーションの実現を促進します。
第二：ブロックチェーン基盤インフラ
共同でブロックチェーン基盤インフラの推進を行い、次世代分散型アプリケーションの基礎を強化します。
第三：法定通貨と仮想資産の入出金ソリューション
法定通貨と仮想資産の相互運用を加速し、コンプライアンスに則った法定通貨入出金ソリューションを模索し、一般ユーザーのWeb3参入障壁を下げます。
第四：DeFiエコシステム
コンプライアンスに準拠した分散型金融（DeFi）エコシステムを推進し、台湾の規制要件に合致した分散型金融環境を共同で構築し、安全性と信頼性を高めます。
今後、両社は台湾大のユーザーベースとブランド影響力、Kaiaの技術的専門性と国際的エコシステムを組み合わせ、台湾市場における通信テクノロジー産業とブロックチェーン産業の新たな協業モデルを確立し、台湾でオープン・安全・包摂的なWeb3エコシステムの構築に尽力していきます。
