Metaplanetがbitcoinデリバティブ戦略のためにマイアミ子会社を設立

Metaplanet（MTPLF）は、bitcoinを財務戦略の中心に据える東京上場企業であり、取締役会が新たな米国子会社「Metaplanet Income Corp.」の設立を承認したと発表しました。この子会社は、デリバティブおよび関連事業に特化した「bitcoin収益創出」事業の拡大を目指します。

同社によると、マイアミに拠点を置くこの子会社はMetaplanet Holdings, Inc.が全額出資し、初期資本金は1,500万ドルとなります。コアとなる財務保有とは別に運営され、リスク管理のバランスを図るとしています。

水曜日の発表は、Metaplanetが2024年後半に開始した事業を正式なものとするものであり、同社はこの事業が「一貫して成長する収益と純利益を生み出している」と述べています。

「この事業は当社の成長エンジンとなっています」とCEOのSimon GerovichはXで述べました。6月には、日本のbitcoin財務企業であるMetaplanetが、米国子会社の支援のために50億ドルの資金調達計画を発表しています。

新会社のリーダーシップにはGerovich自身のほか、Dylan LeClairおよびDarren Winiaが取締役として名を連ねています。Metaplanetは2025年度通期の業績に大きな影響はないと見込んでおり、東京証券取引所の規則に従い必要に応じて追加開示を行うとしています。

米国での事業拡大は、Metaplanetがbitcoinの純資産価値および機関投資家基盤の拡大に向けた一歩と位置づけた国際株式募集に続くものです。今週発表された別のQ&Aで、同社は海外での資金調達がBTC取得の加速、将来の資本政策の支援、そしてMetaplanetをMichael SaylorのBTC財務企業Strategyに次ぐ世界最大級の企業bitcoin保有者の一角に位置づけることを目的としていると述べました。

Gerovichはまた、X上でこの募集に大手ミューチュアルファンドグループ、ソブリン・ウェルス・ファンド、ヘッジファンドが参加したと明かし、同社のbitcoin戦略への支持であり「次の成長フェーズ」の基盤であると述べました。The Blockによると、同社は国際募集で14億ドルを調達し、当初目標の8億8,000万ドルを上回ったと報じられています。

Metaplanetは定期的に現金をBTC購入に充てる一方で、資本形成の経路を多様化し、米国での事業基盤を構築しています。先週、東京拠点の同社はbitcoin保有量を20,136 BTCに増やし、The Blockのデータダッシュボードによれば、その価値は23億ドルを超えています。