ビットコイン（BTC）は依然として「健全な上昇基調」にあり、数週間以内に新たな史上最高値を更新する可能性が高まっている。
オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントの 最新分析 によると、BTCの価格推移には「拡大の余地」が残されている。
NVTゴールデンクロスが示す健全な動き
ビットコインは、価格の局地的な天井や底を予測する古典的な先行指標によれば、まだ過熱状態からは遠い。
ネットワークバリュー対トランザクション・ゴールデンクロス（NVT-GC）は、一定期間のオンチェーン取引価値と時価総額を比較する指標で、現在は「中立」ゾーンにある。
NVT-GCがマイナス1.6を下回ると価格上昇期に入る傾向があり、2.2を超えると弱気への反転が近い可能性が高まる。直近のロングシグナルは7月で、この時NVT-GCは-2.8に達した。その後は0.3まで反発している。
クリプトクオントの寄稿者ペリン・アイ氏は今週のブログで「これは極端な過大評価でも過小評価でもなく、健全な上昇基調を示している」と総括した。
「短期的には、この指標が高まっていないため、ビットコインはまだバブル領域に入っていない。価格拡大の余地は残されている」と同氏は述べた。
NVT-GCの直近の実績は目覚ましい。過去4回の「ロングゾーン」入りはいずれも価格上昇につながり、2024年8月もその一例となった。
史上最高値への「潜在的な推進力」
この指標は、ビットコインの強気市場がまだ終わっていないことを示すサインを補強している。
7月には移動平均収束拡散（MACD）が「買いシグナル」を点灯させ、依然として天井には至っていないとの分析も 出ている 。
クリプトクオントの寄稿者アクセル・アドラー・ジュニア氏は最新のX投稿で「BTC価格は短期保有者の実現価格のすぐ上にあり、1〜2週間の保ち合いの後に史上最高値を試す可能性がある」と指摘した
一方でアイ氏は慎重姿勢を崩さず、第4四半期に入る頃には15万ドルを目標とする見方を示している。
「総じて、ビットコインは高リスクゾーンにはいない」と同氏は結論づけた。
「歴史的なパターンを踏まえると、今後数カ月で12万ドルから15万ドルのレンジに価格が到達する可能性がある」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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