ビットコイン（BTC）の「非流動供給」、すなわち売却履歴がほとんどない長期保有者による保有量が過去最高を更新した。
市場分析企業 グラスノードのデータ によると、ビットコインの非流動供給は1430万BTCに達した。
発行済みBTCの7割超が非流動に
7年以上売却せずに保有されているBTCの数は、1月1日以降42万2430BTC以上増加し、金曜日時点で1430万BTCに到達した。
現在のビットコインの流通供給量は約1992万BTCであり、そのうち72%以上が非流動供給と分類される。言い換えれば、多くの投資家が取引所で売買するのではなく、ビットコインを保有し続ける選択をしている。
これは長期保有者（LTH）やクジラによる継続的な買い集めの傾向を示し、長期的な確信の高まりを反映している。
資産運用会社フィデリティは、長期保有者や企業財務部門によって2025年までに600万BTC以上がロックされる可能性を 指摘しており 、供給が引き締まることで価格上昇につながる可能性があると分析する。
同社は、2016年以来、長期保有者による保有量の割合が四半期ごとに増加していることを 発見した 。さらに、少なくとも1000BTCを保有する上場企業による供給も2020年以来一貫して増加している。
「このグループ全体で2025年末までに600万BTC以上、すなわち存在する2100万BTCのうち28%以上を保有すると見積もっている」と同社は述べた。
クジラは新規供給の3倍を吸収
グラスノードのデータによると、ビットコインのクジラ（大口投資家）は現在、年間発行量の約300%に相当するBTCを吸収しており、取引所からの流出は歴史的なペースで進んでいる。
特に、取引所による年間吸収率は-150%を 下回り 、コイン流出が続いている。これはセルフカストディや長期投資を選好する傾向が強まっていることを示している。
一方で、100〜1000BTC以上を保有する大口投資家は、新規発行量の約3倍を買い集めており、クジラの歴史上最速の蓄積ペースとなっている。
この動きは、伝統的金融機関によるビットコインと相まって、ビットコイン市場の構造的な転換を示している。ビットコイントレジャリー企業の登場やETF需要の持続により、取引所に残るBTC供給は減少し、大口保有者の強気姿勢は一段と強まっている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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