金融業界に激震！SWIFTも耐えきれなくなった！

海外メディア《The Big Whale》の独占報道によると、国際金融通信大手SWIFTは、複数の国際大手銀行（フランスのBNP ParibasやニューヨークのBNY Mellonなど）と協力し、EthereumのLayer2ネットワークLineaをブロックチェーンテストプラットフォームとして選定し、従来のクロスボーダー決済メッセージシステムを「オンチェーン化」しようとしています。

このプロジェクトはEthereumのコア開発者であるConsensysが推進しており、すでに世界中の10社以上の金融機関が参加し、今後数ヶ月以内に実際の導入段階に入る予定です。参加銀行の内部関係者は「この協力は、世界の銀行間決済システムに大きな技術的変革をもたらす可能性がある」と述べています。

今後この協力が正式に発表されれば、それは単なる技術的な節目にとどまらず、歴史的な転換点となる可能性があります：ブロックチェーンとステーブルコインの広範な応用が、SWIFTなどの伝統的な金融インフラの技術的基盤を揺るがし、変革への第一歩を踏み出させています。

SWIFTとは？その地位はどれほど重要か？

SWIFT（Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication）は1973年に設立され、ベルギーに本部を置く、世界の銀行間で金融メッセージ（決済指示、清算確認、資金決済など）を送信するための「スーパー中枢」です。

簡単に言えば、SWIFTは世界中の銀行をつなぐ「スーパーWeChatグループ」のようなものです。預金や送金などの具体的な業務は行わず、銀行間で「AがBにいくら送るべきか」という指示を安全に伝達する役割を担っています。

現在、SWIFTは世界11,000以上の金融機関をつなぎ、200以上の国と地域をカバーし、毎日4,200万件を超える金融メッセージを処理しています。世界貿易、クロスボーダー送金、証券取引や清算において「神経中枢」として機能しています。

しかし、この高度に中央集権化されたネットワークシステムには多くの課題も存在します：

• 効率が低い：クロスボーダー決済の処理には1～3営業日かかることが多く、中継銀行の数や各国の規制に依存します；

• コストが高い：各取引には中継銀行の手数料が発生します；

• 透明性が低い：決済経路やステータスが不明瞭で、追跡が困難です；

• 地政学的リスク：近年、SWIFTは金融制裁ツールとして何度も利用され（例：ロシアがSWIFTから排除）、その高度な中央集権性が戦略的な脆弱性として露呈しています。

このような背景のもと、ブロックチェーン技術が持つ非中央集権性、透明性、高効率性などの特徴は、SWIFTの「旧態依然とした構造」を打破する潜在的な解決策とみなされています。

なぜLineaなのか？

LineaはConsensysが開発したEthereumのLayer2ネットワークで、ZK-Rollup（ゼロ知識ロールアップ）技術を採用し、以下のような顕著な利点を持っています：

• プライバシー保護：ZK技術により、データ自体を公開せずに取引の正当性を検証でき、銀行のコンプライアンスと機密保持の両方の要件を満たします；

• 高性能・低コスト：Ethereumメインネットと比べ、Layer2はより大規模な取引量を処理でき、手数料も低い；

• Ethereumメインネットとの互換性：既存のステーブルコイン、RWA、DeFiコンポーネントとシームレスに接続可能；

• エンタープライズレベルのサポート：Consensysの支援により、大規模機関向けのサービス能力と信頼性を備えています。

他のチェーンと比べて、Lineaは「規制に適した高性能なオンチェーン環境」を提供し、現在のコンプライアンス圧力下でSWIFTにとって理想的な選択肢となっています。

市場データによると、このニュースが流出した後、Lineaトークンの価格は当日最大14%以上上昇し、現在も上昇レンジの上部を維持しており、市場全体を大きく上回るパフォーマンスを示しています。

SWIFTのオンチェーン化は何を意味するのか？

もしSWIFTがそのメッセージ伝送システムを部分的または全面的にブロックチェーンへ移行すれば、以下のような影響がもたらされます：

1. クロスボーダー決済のコストと時間の削減

ZK-RollupなどのL2アーキテクチャ上で稼働するオンチェーンシステムは、秒単位での取引確認を実現し、中間プロセスとそれに伴うコストを大幅に削減します。現在3日かかることもあるSWIFT決済システムにとって、これは質的な飛躍です。

2. 金融の透明性と追跡可能性の向上

オンチェーン記録は認可された関係者が照会・監査でき、マネーロンダリング対策やコンプライアンス能力を大幅に向上させます。同時に、リアルタイムで取引状況が可視化されることで、金融取引の透明性と信頼性も高まります。

3. より柔軟な資産決済の実現

将来的には、SWIFTは「決済指示」だけでなく「資産自体」も伝送できるようになります。オンチェーン上では、ステーブルコインや国債、手形などの資産がスマートコントラクト化され、決済即清算（settlement finality）が実現します。

4. グローバルな統一決済基準の構築

ブロックチェーンは本質的にグローバルな互換性を持ち、従来の金融の断片化された基準とは異なります。SWIFTがこれを基盤に統一基準を構築すれば、次世代のグローバル決済インフラをリードする可能性があります。

誰が最初に恩恵を受け、誰が淘汰されるのか？

潜在的な勝者：

• Ethereumエコシステム：LineaがSWIFTに接続されることで、Ethereumメインネットに巨大な資金フローとユースケースがもたらされます；

• ステーブルコイン発行者（例：USDC、DAI）：オンチェーン決済で重要な役割を担います；

• オンチェーンコンプライアンスサービスプロバイダー（例：Chainalysis、Fireblocks）：規制に適したインフラ需要の恩恵を受けます；

• モジュラー型DeFiコンポーネント開発者：アカウントシステム、AMLツール、決済インターフェースなどの基盤機能を提供します。

潜在的な圧力を受ける側：

• 中継銀行（Correspondent Banks）：SWIFTシステム内で「送金チャネル」による収益を得ているが、経路がオンチェーンのスマートコントラクトに置き換えられると、そのビジネスモデルは脅かされます；

• 老舗の清算所や決済ネットワーク：迅速にオンチェーン化できなければ、周縁化される可能性があります；

• 技術的に遅れた国の決済システム：グローバルなオンチェーン決済システムの前では競争力を失っていきます。

まとめ

SWIFTがブロックチェーンを受け入れようとするのは今回が初めてではありません。以前にはChainlinkと協力してクロスチェーン通信を模索し、Euroclearとデジタル債券清算の実証実験も行っています。しかし、今回コアメッセージシステムをLineaが代表するパブリックチェーン環境に移行しようとするのは、これまでで最も「非中央集権的」な試みです。

今後SWIFTが本当に「オンチェーン化」するかどうかは、公式発表を待つ必要があります。しかし、たとえテスト段階に過ぎなくても、グローバルなクロスボーダー決済システムの「旧秩序」が、技術によって変革を迫られているという強いシグナルを発しています。

著者：Bootly