ビットコイン（BTC）は、複数の価格指標が「買われすぎ」を示しており、短期的に調整とサポート再テストに向かう可能性があるとの見方が強まっている。
木曜日、BTC/USDは11万9000ドル超の6週間ぶりの高値をつけたが、トレーダーの間では一時的な下落が警告されている。
RSIは調整を示唆
ビットコインは過去1週間で約10%上昇し、強気派の巻き返しによって金相場と歩調を合わせるように上昇した。
トレーディングビュー のデータによると、ビットスタンプでは一時11万9500ドルを超えたものの、市場参加者の多くは上昇が一服し、調整を経てから再上昇する可能性が高いとみている。
「短期足で見れば、反落や再テストが理にかなっている」とトレーダーのローマン氏は Xに投稿した 。
「すべてが買われすぎだが、初期的な弱さの兆候はない。シンプルにブレイクアウト後の再テストだ」。
その裏付けの1つがRSI（相対力指数）であり、現在は90近辺と「買われすぎ」の領域に入っている。これは7月にBTC/USDが初めて12万3000ドルを超えた時以来の高水準だ。
RSIは典型的な先行指標であり、短期的に過熱した水準は相場反転の前兆となることが多い。ただし日足や週足チャートでは、過去の強気市場終盤でもRSIが「買われすぎ」の状態を長期間維持する例があった。
ローマン氏は「出来高、RSI、MACDはいずれも良好で、今後数日で12万4000ドルまでの継続上昇を示している」とまとめた。
ビットコインETFが強気ムードを後押し
キュービック・アナリティクス創設者のケイレブ・フランゼン氏は、ビットコインとS&P500の間に強気のダイバージェンスが発生していると水曜日に指摘した。
その分析対象となったのは、米国最大の現物ビットコインETF、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト（IBIT）だ。
英投資会社ファーサイド・インベスターズのデータによると、米国のビットコインETF全体で今週16億ドル超の資金流入があり、そのうちIBITが6億ドルを占めた。
同時に、ブルームバーグ・インテリジェンスのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏はIBITが資産規模でETF上位20入りを果たしたと確認した。
「トップ10入りまでどれくらいかと聞かれた。残りは500億ドルだ。もし過去12カ月の動きが繰り返されれば時間はかからない。12カ月で400億ドル流入し、85%上昇した」と同氏は Xで述べた 。
「もっとも他のETFも成長しているので断言はできない。強いて言うなら、2026年クリスマスを目安にオーバー／アンダーを設定するだろう」と付け加えた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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