GrayscaleがETFステーキングを解禁、米国現物暗号資産ETFがステーキング時代に突入

共通基準の導入により、今後この仕組みに基づいて上場されるすべての現物型暗号資産ETFは、同時にステーキング機能を導入することになります。

執筆：SoSo Value

SoSoValueのアナリストによると、10月6日、資産運用会社Grayscaleは、Ethereum Trust ETF（ETHE）、Ethereum Mini Trust ETF（ETH）、およびETFへの転換段階にあるSolana Trust（GSOL）にステーキング機能を導入すると発表しました。これらのプロダクトは、米国で初めてステーキング機能をサポートする現物型暗号資産ETFとなります。

この動きは、米国証券取引委員会（SEC）が最近導入した共通上場基準（Generic Listing Standards）によるものです。新規則によれば、基準を満たす現物型暗号資産ETFは、個別にSECの承認を得る必要がなく、株主の承認のみでステーキング業務を行うことができます。同時に、SECの公式ウェブサイトでは、以前ステーキングに関して意見募集されていた政策提案が9月26日付で撤回されています。

Grayscaleは発表の中で、差別化された収益分配モデルを明らかにしました：

• Ethereum Trust ETF（ETHE）：発行者、カストディアン、およびステーキングサービスプロバイダーがステーキング収益の合計23%を分配し、投資家は77%を受け取ります；
• Ethereum Mini Trust ETF（ETH）：発行者、カストディアン、およびステーキングサービスプロバイダーの分配は6%に減少し、投資家は94%の収益を受け取ることができます。

この制度的なブレークスルーはEthereumにとって好材料です。ステーキング機能の追加により、ETFのリターンは直接保有してステーキングした場合の収益により近づき、機関投資家の資金配分意欲が大幅に高まると予想されます。同時に、他のETF発行者も迅速に追随し、ETF発行者間でステーキング収益を巡る価格競争が起こることで、ETF投資家にとってより有利になると見込まれます。

同時に、Solanaも恩恵を受ける可能性があります。発行初期からステーキング機能を同時に導入できる次の資産として、Solana ETFの魅力が大きく高まる可能性があります。

業界では一般的に、共通基準の導入により、今後この仕組みに基づいて上場されるすべての現物型暗号資産ETFが同時にステーキング機能を導入すると考えられています。この進展は、暗号資産ETFのプロダクト形態と機能の境界を拡大するだけでなく、暗号資産が主流資本市場へ加速して参入する重要な一歩と見なされています。