バイナンス関連トークンのBNBは7日間で10％下落し、1072ドル前後で取引されている。テクニカル指標とオンチェーンデータをみると、1000ドルのサポートを守れるかどうかが今後の焦点になりそうだ。この水準を割り込めば、845ドル付近までの深い調整が視野に入る。
強気派は1000ドルを死守できるか
売りが続き、BNBは1050ドルのサポート水準に迫っている。買い手はこの水準を維持しようとしており、これを超えれば1140ドル付近までの反発が見込まれる。
「BNBは1060ドルのサポートゾーンで踏みとどまっている」とアナリストのブロックチェーンボーラー氏は Xで述べた 。
同氏によると、1107〜1120ドルのレンジを上抜けできれば、4時間足で200期間および50期間移動平均線を突破する形となり、1180ドル（100期間移動平均線）付近が次の抵抗線となるという。
「明確なブレイクアウトが起きれば、次の上昇局面に入る可能性がある」と付け加えた。
一方、下値では、直近安値の1050〜1020ドルが第一の注目ゾーンとなり、さらに下の1000ドルが心理的な最終防衛ラインとなる。ここを割り込むと、955〜930ドル（100日間指数平滑移動平均線および9月25日の安値付近）が次のサポート候補となる。さらに深い調整となれば、10月11日の下ヒゲ水準にあたる874ドルの再テストもあり得る。
トレーディングビュー のデータによれば、BNBは6時間足チャートで下降トライアングルを下抜けており、サポートライン（1069ドル）を回復できなければ、845ドルまで下落する可能性がある。これは現在水準から約21％の下落に相当する。
相対力指数（RSI）は過去2週間で86から41まで低下しており、下方向のモメンタムが強まっている。
CVDが示す売り優勢
90日間のスポット・テイカー累積出来高差（CVD）を分析すると、売り注文が再び優勢となっている。CVDは買いと売りの出来高差を示す指標で、過去3か月間の売買の傾向を可視化する。
先週金曜にBNB/USDが史上最高値1375ドルを付けて以降、売り圧力が明確に優勢となっており、チャート上の赤いバー（ネガティブCVD）は利益確定売りの増加を示している。
CVDが引き続きマイナス圏にとどまる場合、売り手が依然として市場を支配しており、過去の調整局面と同様に、さらなる下落圧力が強まる可能性がある。
現在、買い注文よりも売り注文が多く、しかも多くの売り手が含み益を確保している状態にあることから、市場では供給超過が続き、価格の調整が延長されるリスクがある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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