Custodiaの判決は暗号資産銀行にとって「障害」ではなく「一時的な減速」とTD Cowenが発表

先週、控訴裁判所がCustodiaがFederal Reserveのマスターアカウントを受け取る権利がないと宣言した判決について、TD Cowenのアナリストは月曜日、これは暗号資産銀行が中央銀行へのアクセスを得る道の終わりではないと述べた。

「私たちはこれを、暗号資産のマスターアカウントにとって障害ではなく、一時的なスピードバンプ（減速帯）と見ています」と TD CowenのWashington Research Group（Jaret Seiberg率いる）はノートで述べた。 

「これは、時間の経過とともに伝統的な金融と暗号資産が融合していく過程での一時的な後退だと考えています」とSeibergは付け加えた。「トランプ政権とその規制当局はこれらの分野の融合を支持しています。これが実現しない理由を見つけるのは難しいです。」

10月31日、米国第10巡回区控訴裁判所は、Wyomingの地方裁判所が下した以前の判決を認証し、Federal ReserveはCustodiaにマスターアカウントへのアクセスを与える必要はなく、中央銀行は誰にアクセスを許可するかについて裁量権を持つと述べた。

マスターアカウントは、金融機関にFedの決済システムへの直接アクセスを提供し、米国のマネーサプライへの最も直接的なアクセスを可能にするものです。 

暗号資産にとって最も現実的なルートは、Federal ReserveのGovernor Christopher Wallerが「スキニーマスターアカウント」と呼んだものだとSeibergは述べた。Wallerは先月、この限定的なアカウントのアイデアを提案し、中央銀行の「決済レール」へのアクセスを提供しつつ、Federal Reserveおよび決済システムへの様々なリスクを管理できると述べた。

「アカウントの限定的な性質により、Federal Reserveは、完全なマスターアカウントの資格がある団体のみがスキニーマスターアカウントを取得できるものの、より柔軟に承認できるようになるでしょう」とSeibergは月曜日に述べた。「今後数ヶ月以内に、これらのスキニーマスターアカウントを設立するための提案が出されると予想しています。」 

ただし、Fedはマスターアカウント発行の基準を見直す可能性は低く、依然として慎重な姿勢を保つだろうとSeibergは付け加えた。 

他の暗号資産企業も、Office of the Comptroller of the Currencyを通じてナショナルトラストバンクの認可取得を目指している。リストにはCrypto.com、 Coinbase、Bridge、Paxos、Ripple、Circle、BitGoが含まれている。 

「また、暗号資産関連の企業がナショナルバンクトラストの認可を取得する道も開かれていると考えています。暗号資産企業はすでにこの選択肢を追求しています」とSeibergは述べた。「Jonathan Gould監督官は、銀行業界からの反発があっても支援的な立場を取ると予想しています。」