DEXでアルトコインをスナイプして、私たちは5000万ドルを稼ぎました

原文标题：How We Made +$50M Sniping Shitcoins On DEXs

原文作者：CBB，加密 KOL

原文编译：Luffy，Foresight News

注：この記事の著者CBBは、DeFiおよびレバレッジ取引コミュニティで活躍する有名なプレイヤーです。以前、HyperEVMアービトラージボットを利用して500万ドルを稼いだ経験を共有し、大きな注目を集めました（詳細は「HyperEVMアービトラージボットの解析：2秒間のチャンスで500万ドルを稼ぐ方法」をご覧ください）。10月29日には、CBBがStream傘下のxUSDに高レバレッジリスクがあると警告する投稿を行いました。本日、Balancerのハッキング事件の影響を受け、XUSDは大きくペッグを外れました。

この記事では、彼が1年間で暗号資産の世界に足を踏み入れ、DEXでアルトコインをスナイプして5000万ドルの利益を上げた全過程を語っています。以下、原文内容です：

2020年8月。兄は大学で情報技術を教えており、私は18ヶ月間勤めた保険会社のプロダクトマネージャーの仕事を終えたばかりでした。

暗号資産業界は長年の低迷期を終え、コロナショックによる暴落からゆっくりと回復し始めていました。私たちはBinance Launchpadでいくつか小さな利益を得ましたが、ポートフォリオの総額はやっと5万ドル程度でした。

そんな時、「Uniswap」という新しいプロトコルの話を耳にし始めました。友人たちはそこでアルトコインを取引し、数時間で3〜4倍のリターンを得ていました。私たちはそれが何なのか全く分かりませんでしたが、直感的に「これは普通じゃない」と感じました。

ある友人が「スナイピング取引」について話してくれました。彼によると、bZxトークンがUniswapに上場した際、あるボットがスナイピングだけで50万ドルを稼いだとのこと。信じられませんでした。兄と私は驚き、その仕組みを知りたくてたまりませんでした。

当時、兄はSolidityスマートコントラクト言語を全く理解しておらず、私たちはブロックチェーンの基礎的なロジックすら分かっていませんでした。

初めてのスナイピング挑戦

8月下旬、私たちは家族とスペインで休暇を過ごしていました。Uniswapでスナイピング取引を試すため、兄は数日前からSolidityの勉強を始めていました。

YMPLというトークンが上場予定で、市場の熱気も高そうでした。私たちはスナイピングチームを組み、数人の友人も資金を出し合いました——まだ初心者だったので、リスクを一人で背負いたくなかったのです。

50ETH（当時約2万ドル）を投入。YMPLが上場すると、私たちは供給量の8%をスナイプすることに成功しました。Uniswapにログインし、30分も経たないうちに全て売却しました。

利益は？60ETH（約3万ドル）。当時のポートフォリオ全体が5万ドルにも満たなかったので、その瞬間は信じられないほど嬉しかったです。こんなに簡単に稼げるなんて。

もっと稼ぎたいと思いました。

2日後、新たなスナイピングターゲットが登場：VIDYA。前回の利益もあり、資金も余裕ができ、自信もつきました。165ETHを投入し、15分で159ETHの純利益を得ました。前回よりも高いリターンです。

4日後、また新たなスナイピングチャンス。460ETHを投入し、353ETHの利益、13.5万ドルに相当します。1時間もかからず6桁の利益を得たのは初めてで、その感覚は最高でした。

Uniswapの熱気は爆発し、取引量は急増、暗号資産の熱狂的なプレイヤーが殺到しました。私たちは、この簡単に稼げる日々が長く続かないことを理解していました。もっとプロフェッショナルになり、スナイピング取引の根本的なロジックを理解する必要がありました。

スナイピング取引の原理とは？

Uniswapでトークンを発行するには、プロジェクト側がまず流動性をプールに追加する必要があります。私たちが最初にスナイプした時は、「流動性追加」のトランザクションがブロックチェーンに記録されてから買い注文を出していたため、いつも1ブロック遅れていました。

しかし、競合の中には流動性追加と同じブロックで注文を成立させる者もいました。

調査の結果、Ethereumノードを通じてパブリックメモリプール（mempool）を監視し、トランザクションがブロックチェーンに記録される前に未処理のトランザクション情報を取得できることが分かりました。

9月から、私たちのスナイピングプロセスは次のようになりました：

1. メモリプールを監視し、未処理の「流動性追加」トランザクションをキャッチ；

2. すぐに同じGas価格で買い注文を送信；

3. 買い注文が流動性追加トランザクションと同じブロックで、直後に実行されることを目指す。

Ethereumでのスナイピング新時代

2020年9月中旬。

10日間連続で新トークンの上場がなく、この静かな期間にボットのアップグレードを行いました。

しかし新たな課題も生まれました：夏休みが終わり、兄は大学での授業が再開。スナイピングのチャンスが授業と重なることもありました。幸い、当時はコロナ禍で全ての授業がオンラインでした。

新トークンが上場するたび、兄は学生に「10分間自習して」と伝え、その隙にスナイピング取引に集中できました。

次のターゲットはCHADS。市場の熱気は最高潮、200ETHを投入し、絶対に成功させるつもりでした。

兄と私はボイスチャットを繋ぎ、緊張と興奮でいっぱい、プレッシャーも最高潮でした。

兄が最初にターミナルで「流動性追加」トランザクションを確認。ボットがシグナルを検知すると、兄は真剣な口調で「Ça part.（フランス語で『始まった』の意）」と言いました。

この言葉は一生忘れません。その後、スナイピングのたびに同じ口調でこの言葉を言い、私のアドレナリンは一気に高まりました。

この言葉を聞くと、私はEtherscanを狂ったようにリロードし、ETH残高がゼロになるのを待ちました——それは私たちがエントリーに成功したことを意味します。

本当に買えました、200ETH分のポジション。チャートは瞬時に急騰、私の役割はUniswapで手動売却することでした。

CHADSの利益額は驚異的でした。手が震え、汗だくになり、集中力を極限まで高めて、できるだけ多くの利益を確定させるために何度も売却しました。

最終的に675ETH（約27万ドル）の純利益。信じられない感覚でしたが、極度のプレッシャーとアドレナリンで完全に疲れ切りました。

休む暇もありません。3日後はFRONTIER、同じプロセス、同じ緊張感、800ETHの利益。

2日後はCHARTEX、700ETHの利益。

6日間で合計2300ETHの利益、まさに狂気の沙汰。1ヶ月前まで、暗号業界で何年も苦労してきて、総資産は最大でも10万ドルでした。

9月18日、思いがけないサプライズがありました：Uniswapのエアドロップ。Uniswapとインタラクションした全てのアドレスが受け取る資格がありました。

過去数週間で大規模なテストを行っていたため、条件を満たすアドレスを大量に保有しており、各アドレスで約2万ドルを受け取れました。兄は全てのウォレットを確認し、合計で数百万ドルを受け取りました。

その月の最後のスナイピングはPOLS——Polkastarterのプラットフォームトークンで、Polkastarterはその年の後半にトップクラスのLaunchpadとなりました。

スマートコントラクトとインフラのアップグレード

再びボットをアップグレードする時が来ました。

スナイピング初月は、買い注文の上限を設定していました：X ETHを投入し、最低Y枚のトークンを購入する。この仕組みでは、複数回に分けて注文を出す必要があり、特にプロジェクト側がどれだけ流動性を追加するか分からない場合は困難でした。

例えば、プロジェクト側が20ETHしか流動性を追加しないのに、200ETHで買い注文を出すと、設定したリミット価格が全く機能しません。

兄は新しいシステムを設計しました：1ETHごとに最低Y枚のトークンを購入し、そのリミット価格に達するまでできるだけ多く買う。私たちはこの仕組みを最初に実現しました。

もう一つの課題は、プロジェクト側がETH、USDT、USDCのどれで流動性を追加するか分からないこと。兄はどんな取引ペアでも自動でターゲットトークンを購入できるスマートコントラクトを設計しました。

さらにボットの速度向上にも取り組みました。CHADSのスナイピング戦では大きな利益を得ましたが、流動性追加後に最初に入場したスナイパーではありませんでした。

複数の地域にEthereumノードを展開し、同じトランザクションのスナイピング権を競わせました。すぐに、バージニア州北部のノードが常に最速であることが分かりました。

これにより、バージニア州北部がスナイピングサーバーの最適なロケーションであると確信しました。

さらに調査した結果、私たちの推測は正しかったことが分かりました。当時、ほとんどのユーザーはMetaMaskを使って取引しており、MetaMaskは全ての「流動性追加」トランザクションをInfuraのパブリックRPCエンドポイント経由でルーティングしていました。Infuraのサーバーはバージニア州北部にあり、Ethereumインフラの大部分も同地域に集中していました。

そのため、Amazon Web Servicesのバージニア州北部ノードが最も競争力があり、遅延も最小のスナイピング構成であることが証明されました。

また、非常に体系的なアルトコインスナイピングプロセスも確立しました：

1. スナイピングターゲットの発掘：通常、10〜15人の暗号仲間が新しい人気アルトコインを探してくれます。最初にターゲットを見つけた人は、資金の15%をスナイピングに参加でき（リスクも負う）、中にはターゲット発掘だけで30万〜70万ドル稼いだ友人もいます。

2. 上場する分散型取引所（Uniswap、Sushiswapなど）の確認；

3. 上場取引ペア（ETH、USDT、USDCなど）の確認；

4. 上場担当ウォレットアドレスの特定（オンチェーン追跡）；

5. スナイピングスマートコントラクトのデプロイ、パラメータ設定：資金規模と買いリミット価格；

6. 上場後すぐに売却、通常30分以内に完了——ほとんどのアルトコインはゴミだからです。

Polkastarter時代

10月から12月初旬まで、市場は比較的静かでした。新トークンの上場ペースが鈍化し、スナイピング時代も終わるのではと感じるほどでした。幸い、すでに大量のETHを蓄積していたので、ただ保有しているだけでも十分に快適な日々でした。

しかし12月になると、アルトコイン市場が再び活況を呈し始めました。Uniswapでのトークン発行が再び活発化し、新たなLaunchpad「Polkastarter」も登場しました。

最初の販売はSpiderDAOプロジェクトで、各ウォレットの購入上限は2.5ETH。しかし兄は、この上限がユーザーインターフェース（UI）レベルでしか機能していないことを発見し、コントラクト経由で大量購入できることに気付きました。いくつかの大口取引を送り、販売総量の50%を購入、さらに上場時にもスナイピングを実施。この取引で50万ドルを稼ぎ、私たちは再び舞い戻りました。

この例は、暗号エコシステムの現状を如実に表しています。ほとんどのプロジェクト側は完全な素人で、自分たちが何をしているのか分かっていません。これは私たちにとって絶好のチャンスであり、当然活用しない手はありません。

当時、いくつかのDeFiプロジェクトが合成資産をリリースし、アービトラージで60万ドルを稼ぎました。

12月は私たちの起業ストーリーの転換点となりました——兄が大学教授の職を辞める決断をしたのです。

翌年1月、私たちはドバイに移住し、2人ともスナイピング取引に全力を注ぎました。

私たちの心構えはシンプルでした：チャンスがあれば絶対に逃さない。たとえ1万ドルの利益しかなくても、必ず手を出す。このウィンドウは永遠に続かないと分かっていたので、どんな機会も見逃したくありませんでした。

1月もいくつか良い利益を上げました。例えばPHOONでは、累計300万ドルの利益を得ました。

これらの利益の大部分はETHで保有しており、ETHの価格も急騰——スナイピング開始時の200ドルから、1月末には1400ドルにまで上昇、わずか5ヶ月間の出来事でした。

アンチスナイピング対策

2021年2月から、ますます多くのプロジェクトがトークン上場時にアンチスナイピング対策を導入し始めました。スナイパーにうんざりした人々が、トークン発行にアンチスナイピングメカニズムを組み込むようになったのです。

第一の対策：購入上限。トークン上場後数分間、ユーザーはX枚までしか購入できません。兄はループ機能付きのスナイピングスマートコントラクトを最初に設計し、1回の取引で上場供給量の大部分を購入できるようにしました——各ループで上限枚数を購入。このスマートコントラクトのおかげで、競争に勝ち抜くことができました。なぜなら、ほとんどの競合はこの技術を持っていなかったからです。

スマートコントラクトのイノベーションは、私たち最大の強みの一つです。兄は常にスナイピングの突破口を見つけ出し、実はアンチスナイピング対策も歓迎していました——競争がそれほど激しくなくなるからです。

第二の対策：単一ウォレットの購入上限。兄は「サブスマートコントラクト」付きのメインコントラクトを設計し、メインコントラクトが各購入取引ごとに新しいサブコントラクトを呼び出す仕組みにしました。

これらの機能は非常に実用的で、その後数ヶ月間のBinance Smart Chainでのアルトコインブームで大きな効果を発揮しました。

Polkastarter全盛期と激しい競争

2021年2月から、正式にPolkastarter時代に突入。Polkastarterで発行される全てのトークンが暴騰し、スナイパーにとってはどのトークンも7桁の利益チャンスでした。

しかし競争も非常に激しくなりました。まだ利益は出ていましたが、状況はどんどん厳しくなっていきました。

私たちは「自殺型スナイピング」と呼ばれる新機能を設計しました。

原理はシンプルです：多くの熱狂的なプレイヤーがスナイピング時に購入リミットを設定していないことに気付きました。私たちの「自殺型スナイピング」機能は、無制限価格の買い注文をもう1つ送り、4ブロック後に自動売却し、自分たちの後に入場したスナイパーから利益を刈り取るというものです。

これは運命を変える戦略ではありませんが、50〜150ETHを稼ぐのは簡単でした。

その後、競争はさらに激化し、「0x887」という人物が全員よりも速くなりました。私たちは無数の時間を費やしてボットをアップグレードし、Ethereumノードをカスタマイズして最速のスナイピングを目指し、日々テストを繰り返しましたが、このスナイパーを超えることはできませんでした。

Binance Smart Chainブーム

2021年2月中旬。兄と私はドバイの同じ住居に引っ越しました——これはとても嬉しいことでした。なぜなら、過去6年間、同じ都市に住んだことがなかったからです。私たちはスナイピング取引に全力を注ぎ、常に新しいチャンスを探し、新機能の設計・開発に備えていました。

Ethereumでの競争はすでに激化していましたが、まだスナイピングを続けており、利益も出ていました。しかし、この状況が永遠に続かないことは分かっていました。

Binance Smart Chain（BSC）エコシステムが好調で、一部のトークンが好パフォーマンスを見せているという話を聞きました。私たちはBNBを大量購入することに決め、当時の価格は約80ドル——今後のスナイピングにも使えるだろうと考えました。

BSCでの初スナイピングは2月16日のアルトコインBRY。BSCでのスナイピングモデルや競争状況は全く分からず、実際に試してみる時が来ました。

200BNBを投入し、30分以内に全て売却、800BNBの利益、8万ドルに相当。Ethereumほどの利益ではありませんが、十分に良い結果で、将来性を感じました。

2回目のBSCスナイピングターゲットはMATTER：75BNBを投入し、2100BNBを売却。なんと、2000BNBの純利益！しかもBNB価格は好調で、2月末には240ドルに上昇。大きな可能性を感じました——トップスナイパーの0x887はBSCに全く注目していないようで、私たちにとってはまさに「タダでお金をもらう」ようなもの。全力で全てのターゲットをスナイプする必要がありました。

3月は豊作の月でした。Ethereumでのトークン発行も依然として盛況で、数百万ドルを稼ぎました。一方、BSC市場はさらに狂気で、3月全体で1.5万BNBの利益、特にKPADでは8300BNBを稼ぎました。

KPADのスナイピング戦は今でも鮮明に覚えています。これまでで最大の単一利益でした。

当時、私はドバイのアパートにいて、このトークンの上場熱が非常に高く、必ず暴騰すると分かっていました。緊張で汗が止まらず、うまくエントリーできるか不安でした。

プロジェクト側が上場後、BSCscanは重くなり、Pancakeswapにログインすると、ウォレットに大量のKPADが入っていました——なんてことだ！集中力が一気に高まり、まるでコンピューターマニアのように分割売却を開始。わずか1%のポジションを売却しただけで大きな利益。手が震え、全神経を集中して売却操作を行い、1時間で200万ドルの利益を上げました。

5日後、COOKというアルトコインが複数チェーンで上場予定。兄に「HECO（Huobi Eco Chain）にスナイピングの重点を置くべき」と伝えました。競争が非常に少ないからです。HECOで上場後、550BNBを投入して購入し、BSCでの取引ペアがまだ解放されていないうちにクロスチェーンでBSCに移し、全て売却、3000BNBの利益。最高の気分でした！

3月末にはBNB価格が300ドルに達していました。

BSCインフラと最適化

4月初旬、市場のペースが鈍化。私たちはモルディブで休暇を取りましたが、到着早々、BSCでいくつかの人気アルトコインが上場予定と聞き、準備を整える必要がありました。

BSCで速度テストを行うことにしました。当時、BSCの動作モデルはEthereumと異なっていました：Ethereumでは、未処理の流動性追加トランザクションを素早く検知し、他のノードに自分の取引を迅速に送る必要があります。

しかし数週間前に、BSCではブロック内のトランザクション順序がランダムであることに気付きました。未処理トランザクションを検知して買い注文を送っても、自分の取引が流動性追加トランザクションより前に並ぶことがあり、取引が失敗することもありました。

Amazon Web Services（AWS）のグローバルノードで10個のノードを展開し、各ノードで50件の取引を送り、ランダムなテスト取引のスナイピングを試みました。20セットのテストを完了後、流動性追加トランザクションと同じブロックに入った取引を分析しました。

以下の結論に至りました：

1. 最もパフォーマンスが良いノードはバージニア州北部、フランクフルト、時には東京のノードも良好；

2. 単一ノードが送信する最初の5〜15件の取引が、ターゲットブロックに入る可能性が最も高い；

3. AWSで最も高性能なサーバーを使うと、より多くの取引がターゲットブロックに入る。

今後のスナイピング取引のため、BSC上に150〜200ノードのインフラを構築し、各ノードが10件の取引を送信する体制にしました。

このインフラのAWS費用は月4万〜6万ドルに上りました。

兄にとって、このインフラの運用は大きなチャレンジでした——150台のターミナルでノードを一つずつ起動しなければならなかったのです。従業員は一人もおらず、全て自分たち2人でやっていました。

BSCでは大きなアドバンテージがありました：Ethereumでの豊富な経験と、インフラに資金を惜しみなく投入する姿勢が、小規模スナイパーにとって高い参入障壁となりました。

BSCのMemecoin時代

今や私たちはBSCに全力集中し、1日に6回もスナイピングすることもあり、まともな生活を送る時間もなく、頭の中はスナイピングアルトコインのことでいっぱいでした。常に時間との戦いで、新たなスナイピング取引の準備にほとんどの時間を費やし、デバイスの最適化に割く余裕もありませんでした。

特にPINKM（Pinkmoon）のスナイピングは印象的でした——購入上限があったため、120個のウォレットを使ってスナイピングし、2時間で300万ドルの利益。翌日、Lamborghini Aventador SVを購入しました。

2021年5月、BSCで2つのLaunchpadが人気となり、誰でも上場取引を実行できるようになりました。兄は最初に、1つの取引でトークン上場と購入を同時に実行できるスマートコントラクトを設計・開発しました。

今では当たり前かもしれませんが、当時は誰もやっていませんでした。ある週、この2つのLaunchpadでプロジェクトが大盛況となり、ほぼ全ての上場トークンをスナイプし、1週間毎日7桁の利益を上げました。ある晩、Nammosレストランで友人と食事をしていると、兄から「プロジェクトをスナイプする」とメッセージが届き、帰宅した時にはさらに100万ドルの利益が増えていました。

月末にはBSC市場の熱気が冷め始め、BNB価格が約450ドルの時に大部分のポジションを売却することにしました。

6月にも数回スナイピングのチャンスがありましたが、市場全体はかなり弱含みでした。

このスナイピング時代の終焉は、私たちにとってむしろ救いでした——完全に疲れ切っており、しっかり休む必要がありました。

夏の間、私たちはあちこちを旅行し、ようやく人生を楽しむことができました。

思いがけない大金

2021年8月、私たちは夏休みを満喫し、暗号資産市場にはあまり関与せず、基本的な操作だけをしていました。偶然、ブラックリストに載っていたウォレットに、以前売却できなかったEVNトークンが残っていることに気付きました。

当時、EVNの価格が急騰しており、この1つのウォレットだけで約100万ドル相当のトークンがありました（スリッページを除く、Etherscan表示額）——しかもブラックリストに載っているウォレットは20以上ありました。

まずUniswapで200ドル分のトークンを売却してみたところ、成功しました。「もしかしたら、各ウォレットで少しずつ売れば数千ドル稼げるかも」と思いました。

同じウォレットで再度売却を試み、今度は2000ドルの利益。驚き、この午後は大収穫になるかもしれないと感じました。

さらに試し、このウォレットのトークンを全て売却：最終的に233ETHを得ました（購入時はわずか2.5ETH）。

アドレナリンが急上昇し、全てのブラックリストウォレットを確認し、できるだけ早くUniswapで売却しました。一部のウォレットはまだブラックリスト状態でしたが、制限が解除されたものもありました——理由は全く分かりません。必死に売却し、数百万ドルが次々と口座に入り、まるでお金を刷っているようでした。

15分間、見つけた全てのトークンを必死に売却し、全ての資金をコールドウォレットに移しました。当初は200〜300万ドル稼げると予想していましたが、その夏の午後、私たちは600万ドルを手に入れました。

今でも何が起きたのか全く分かりませんし、なぜこれらのウォレットの制限が解除されたのかも不明です。

この月、ETH価格が3000ドルを突破したタイミングで、スナイピングで稼いだ大量のETHを売却しました——そろそろ利益を確定し、経済的自由を実現する時だと感じました。

結びに

あの1年は、これまでで最もクレイジーな1年だったかもしれません。最初は4万ドルの資金しかなく、ブロックチェーンの基礎ロジックも全く分からず、Solidityも全く知りませんでした。

最終的に、10以上の異なるチェーンで200種類以上のアルトコインをスナイプしました。兄と共にこの全てを経験できたことは、私にとって大きな誇りです。

あの感情の起伏とスリルは、言葉では言い表せません。