• Mythical Gamesは、Sam AltmanのWorldと提携し、「proof of human」認証を統合し、プレイヤー経済におけるボットの影響を制限します。
  • このパートナーシップのもと、MythicalはMythos Chainをローンチし、World Chain上に構築されたLayer-3ブロックチェーンのデビューとなります。

Worldcoinは、World / World Networkへとリブランディングし、2018年に設立された米国のゲーム開発スタジオMythical Gamesと提携することで、主流への採用に向けてさらに一歩踏み出しています。

この協業は、「Proof of Human」デジタルID認証を、NFL Rivals、FIFA Rivals、Pudgy PenguinsにインスパイアされたPudgy Partyなど、世界で最も認知度の高いゲームタイトルのいくつかにもたらすことを目指しています。

Sam Altman（OpenAIのCEO）、Max Novendstern、Alex BlaniaによってTools for Humanityのもと設立されたWorldのミッションは、本物の人間とボットを区別するグローバルなデジタルIDネットワークを構築することです。

このシステムは、Orbと呼ばれるデバイスを使った対面での虹彩スキャン後に取得できる、プライバシーを保護するWorld IDという認証情報を利用します。Worldのウェブサイトによると、このプロジェクトはすでに世界中で1,700万以上のユーザーを認証しています。

ゲーム業界におけるボット問題への取り組み

この新たなパートナーシップのもと、Mythical GamesはWorldのProof of Human ID技術を自社のゲームエコシステムに統合します。Mythicalのタイトルにログインまたは新規登録するプレイヤーは、Worldネットワークを通じて自分が人間であることを認証できるようになります。この取り組みは、オンラインゲームにおけるボットの影響力拡大を抑制することを目的としています。

「ボットはゲームにおいて一定の役割を果たしますが、ゲーム内経済を操作したり、不公平なアドバンテージを得たり、本来人間プレイヤーが得るべき報酬を奪ったりするためにも利用されることがあります」と両社は共同声明で述べています。「ゲーマーの約75％が、こうした招かれざる『プレイヤー』によってゲームがつまらなくなっていると感じています」とも付け加え、2025年4月に発表されたWorldの調査を引用しました。

この調査によると、ラテンアメリカの傾向は世界的な結果と一致しています。アルゼンチン、ブラジル、チリ、コスタリカ、メキシコの48,000人以上のWorld Appユーザーからの回答に基づき、参加者の84％がオンラインゲームで対戦相手がボットかどうか知りたいと答え、60％がボットによってゲームが楽しめなくなると考えています。

Worldのブログはさらに、ボット活動が劇的に増加し、2024年1月には1470億リクエストに達し、前年同月比で6倍以上になったという研究論文も引用しました。

「何百万人ものプレイヤーがMythicalのタイトルに集まるのは、楽しいからだけでなく、Mythicalプラットフォームがゲーム資産を真に所有し取引できるからです」と両社は述べています。

Proof of Humanを統合することで、Mythicalはこれらの経済が公正かつ透明であることを保証します。

この協業はまた技術的な進歩ももたらします。Mythical Gamesは、EthereumのOP Stack上に構築されたLayer 2ネットワークであるWorld Chainの上に、初のLayer 3ブロックチェーンとしてMythos Chainをローンチします。

L2チェーンの上にL3を構築することで、Mythicalはスケーラビリティ、人間による認証アクセス、最適化されたブロックチェーン経済を実現しようとしています。これは、1,700万ユーザーのために、より安価なUTX/gasと優先的なブロックスペースを意味します。

Worldネットワークのネイティブ通貨であるWLDは、過去1週間で20.58％下落し、現在$0.7200で取引されており、時価総額約16.3億ドルで49位につけています。