ブロック社決算未達で株価12％急落、BTC依存強まる懸念も

ジャック・ドーシー氏が率いるブロック社の25年第3四半期決算が市場予想を下回ったことが、7日に明らかになった。

同社によると、第3四半期の総売上高は61億1000万ドルで、このうち19億ドルはビットコイン（BTC）関連収益が占めた。

収益未達と市場の反応

株価下落の主な要因は、アナリストの期待との乖離にある。市場ではCash AppやSquareなどの中核事業の成長が減速している点が懸念されている。

投資家は新たな収益源として、海外展開や 暗号資産（仮想通貨） 関連製品への期待を寄せていた。

しかし、変動の大きいBTC関連売上への依存度が高まる中で、収益の安定性に疑問の声も上がっている。

ブロック社は、好調な個人消費とプロダクト更新が利益増に寄与したと説明するが、結果的に市場の高い期待には応えられなかった。

成長モデルとBTCの先行き

同社株は決算発表直後の時間外取引で約12％急落し、近年の決算後としては最大級の下落幅となった。

前年同期比では増収を維持したものの、成長率の鈍化が明確となった。

投資家の関心は足元の収益ではなく、今後の成長戦略に移りつつある。

ジャック・ドーシー氏のリーダーシップの下、 BTCの今後 を見据えた事業モデルの再構築が注目されている。

決算後の電話会見では、経営陣が収益未達の要因や今後の方針について説明した。

仮想通貨市場の変動が企業の業績に与える影響は大きく、同社の次なる一手に関心が集まっている。