N3XT、ParadigmとWinklevoss Capitalの支援を受け、米国初の完全規制ブロックチェーン銀行を設立

N3XTが米国初の完全規制ブロックチェーン銀行を設立

N3XTは、Paradigm（パラダイム）、Winklevoss Capital（ウィンクルボス・キャピタル）などの投資家の支援を受け、米国初の完全規制ブロックチェーン銀行を設立した。

2025年12月4日（木曜日）、ブロックチェーンベースのネオバンクであるN3XTは、画期的な金融イノベーションに基づく新たなモデルを導入し、正式に完全規制ブロックチェーン銀行設立を 発表 した。

現金と短期国債を担保とするこの完全準備銀行は、融資はしない。SPDI（ワイオミング州特別目的預金機関）の認可を受け、世界中で24時間365日体制でいつでも米ドル建てで即時かつプログラム可能なB2B決済が可能になった。従来の銀行業務の営業時間をはるかに超える決済を実現。各州の銀行規制当局による定期的な検査を受ける。N3XTは、SDPIの認可を受け、完全準備金制で完全に規制されたナローバンクとして業務を開始し、預金されたドルはすべて、現金または短期米国債と1対1で担保されており、銀行は毎日準備金残高を公表している。

このプラットフォームにより、企業は決済を自動実行でき、配達確認と同時に資金を移動できる。市場が下落した場合、担保の預入は自動的に実行され、市場が急騰した場合、運転資金を節約できる。

経営にフィンテック業界のベテラン勢が名を連ねる

設立されたブロックチェーン銀行の経営陣には、フィンテック業界のベテラン勢が名を連ねている。

Signature Bank（シグネチャー・バンク）のジェフリー・ウォリス（Jeffrey Wallis）CEO（最高経営責任者）、複数の銀行を成功に導いた創業者スコット・シェイ（Scott Shay）氏、ドイツ銀行のオーレリアン・ボネル（Aurélien Bonnel）CTO（最高技術責任者）だ。また、今回の立ち上げに伴う資金調達には、Paradigm、Pharsalus（ファルサルス）、HACK VC、Winklevoss Capitalなどの投資家が名を連ねている。

継続性を実現

国際貿易において買い手と売り手は、通常営業時間内に支払い確認が必要となる信用状を利用することがよくある。

実際、フィリピンのマニラからオーストラリアのパースへ商品を輸送する企業は、支払い確認に数日かかる可能性があり、取引先リスクと信用取引への依存が生じる。そこで、N3XTを利用することで購入者は配送確認後、自動的に支払いが実行できるように設定でき、マニラからパースへの貨物の支払いは即座に完了する。購入者は安心感と取引コストの削減を実現し、販売者は手数料の削減と再投資のための即時資金アクセスのメリットを享受できる。

同社は、N3XTが強力な受注パイプラインに支えられ、仮想通貨、貨物・物流、外国為替などの分野における最初の顧客を獲得したと発表。同社はこれまでに、Paradigm、Pharsalus、HACK VC、Reciprocal Ventures、Winklevoss Capital、Future Perfect Ventures、Potenza Capital、Jesselson Capitalといった主要投資家から3回の資金調達を実施している。