パキスタン、初のステーブルコイン発行へ

パキスタンが初のステーブルコイン発行へ

パキスタンPVARA（仮想資産規制庁）のビラル・ビン・サキブ（Bilal bin Saqib）議長は2025年12月5日（金曜日）、同国は初のステーブルコインを発行し、世界のデジタル金融分野に参入する準備が整ったと 発表 した。

パキスタンは、デジタル経済の活性化を目指し、初のステーブルコインを発行する計画を発表し、仮想資産を国家経済に統合することを目指していく構えだ。バイナンス・ブロックチェーン・ウィークで登壇した同議長は、同国がステーブルコインを「必ず発行する」と明言し、次のように語った。

政府債務を担保する素晴らしい方法だと考えています。私たちは、今まさに起こっている金融デジタルイノベーションの最前線に立ちたいと考えています。十分な力と普及力があるのに、なぜ後手に回っている必要があるのでしょうか? パキスタンのような国にとって、明確でイノベーションに配慮した仮想通貨規制は経済成長の重要な原動力となります。

現在パキスタンでは、ビットコイン（Bitcoin/BTC）マイニングとAI（人工知能）データセンターへの電力供給を通じ、デジタル化への取り組みを強化しているほか、CBDC（中央銀行発行デジタル通貨）の発行にも取り組んでいる。

パキスタン政府によるAI活用の強化

パキスタン政府は今年5月、ビットコインマイニングとAIデータ活用のための国家計画の第一段階として、2,000メガワットの電力を割り当てると発表している。

また、偽造文書を用いた不法移民の取り締まり強化のため、AIを導入する予定で、政府は偽造ビザ作成を営む企業摘発に力を入れると表明している。

モフシン・ナクヴィ（Mohsin Naqvi）内務大臣とチャウドリ・サリック・フセイン（Chaudhry Salik Hussain）海外パキスタン人担当連邦大臣との会談で、保護者ビザ発給システムの改善と、渡航者の利便性向上のため、入国管理制度に改革を導入することが決定された。同内務大臣は、不法移民の取り締まりとして、1月からイスラマバードでAIベースの試験運用を開し、不完全な書類や偽造書類を用いて渡航を試みる者は入国を拒否される事を明らかにした。また、偽造ビザや偽造代理業者に対して容認しない方針で、強制送還された者には新しいビザの再発行をしないとした断固とした方針を明らかにした。