米国SECが暗号資産のカストディ方法を手取り足取り教える

PANews2025/12/17 03:26

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注：12月12日、米国SECは公式にリテール投資家向けに暗号資産カストディの基礎知識を発表し、リテール投資家がどのように暗号資産を最適に保有するかを判断するための支援を行いました。

Jinse Finance翻訳：

米国SEC投資家教育・支援局は、本投資家向けアナウンスメントを発表し、リテール投資家が暗号資産の保有方法を理解するのを支援します。本アナウンスメントでは、暗号資産カストディの種類を概説し、暗号資産を最適に保有する方法を決定するためのヒントや質問事項を提供します。

1. 暗号資産カストディとは？

暗号資産の「カストディ」とは、暗号資産をどのように、どこで保管・アクセスするかを指します。通常、暗号資産には「暗号ウォレット」と呼ばれるデバイスやコンピュータプログラムを通じてアクセスします。暗号ウォレット自体は暗号資産を保管しているわけではなく、代わりに暗号資産の「プライベートキー」またはパスワードを保管しています。

暗号資産。暗号資産とは、ブロックチェーンまたは類似の分散型台帳技術ネットワークを利用して生成・発行・移転される資産を指し、「トークン」「デジタル資産」「バーチャル通貨」「暗号通貨」などと呼ばれる資産も含みます。投資家は、暗号資産の特性や設計、発行や移転に利用される分散型台帳やブロックチェーン技術には大きな違いがある可能性があることを理解しておくべきです。つまり、異なる暗号資産は異なる利益やリスクをもたらす可能性があります。

暗号ウォレットを作成すると、以下の2つのキーまたはパスワードが生成されます：

プライベートキー。プライベートキーは、暗号資産の取引を承認するために使用されるランダムに生成された英数字のパスワードです。プライベートキーは、暗号ウォレットのパスワードのようなものです。一度作成されたプライベートキーは変更や再発行ができません。プライベートキーを紛失すると、ウォレット内の暗号資産へのアクセス権を永久に失います。
パブリックキー。パブリックキーは、取引の検証や他者があなたの暗号ウォレットに暗号資産を送ることを可能にするコードです。パブリックキーからウォレット内のプライベートキーにアクセスしたり、取引を承認したりすることはできません。パブリックキーは、暗号ウォレットのメールアドレスのようなものです。

これらのキーは、あなたが暗号資産の所有者であることを証明し、暗号資産の送受信や利用の権利を与えます。

2. ホットウォレットとコールドウォレット

暗号通貨ウォレットにはさまざまな種類があり、リテール投資家がこれらのウォレットを保有する方法も多様です。暗号通貨ウォレットは主に「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の2種類に分けられます。ホットウォレットはインターネットに接続された暗号通貨ウォレットで、デスクトップアプリ、モバイルアプリ、ウェブアプリなどがあります。ホットウォレットは暗号資産へのアクセスや取引を便利にしますが、同時にネットワーク上の脅威にもさらされます。

コールドウォレットは通常、インターネットに接続されていない物理デバイス（USBメモリ、外付けハードディスク、紙など）を指します。暗号資産の取引においては、コールドウォレットはホットウォレットほど便利ではありません。しかし、コールドウォレットはインターネットに接続されていないため、通常ホットウォレットよりもネットワーク上の脅威に強いとされています。それでも、コールドウォレットの物理デバイスは紛失・破損・盗難のリスクがあり、暗号資産を永久に失う可能性もあります。

シードフレーズをしっかり守りましょう！多くの暗号ウォレットは「シードフレーズ」（リカバリーフレーズ、バックアップフレーズ、メモリーフレーズとも呼ばれる）を生成します。シードフレーズはランダムな単語の列で、暗号ウォレットやプライベートキーを紛失した場合や、ウォレットのハードウェアやソフトウェアが故障した場合にウォレットを復元するのに役立ちます。シードフレーズは安全な場所に保管し、決して他人と共有しないでください。

3. セルフカストディとサードパーティカストディ

暗号資産をセルフカストディ（自己管理）するか、第三者に管理を委託するか（サードパーティカストディ）を決める必要もあります。セルフカストディとサードパーティカストディの両方に、ホットウォレットとコールドウォレットの選択肢があります。

セルフカストディ

セルフカストディを選択すると、暗号資産を完全に自分で管理し、すべての暗号ウォレットのプライベートキーの管理責任を負います。つまり、暗号資産のプライベートキーへのアクセス権を完全にコントロールできる一方で、その安全性についても全責任を負うことになります。暗号ウォレットが紛失・盗難・破損・ハッキングされた場合、暗号資産へのアクセス権を永久に失う可能性があります。

セルフカストディを選択する際の重要な質問

暗号ウォレットの設定や管理を簡単に行えますか？セルフカストディでは、暗号ウォレットの設定や管理に一定の技術的知識が必要です。自分で設定・管理するためのすべての技術的側面をこなせるか確認しましょう。
暗号資産の全責任を自分で負いたいですか？セルフカストディでは、暗号資産を完全にコントロールできますが、プライベートキーやシードフレーズの保管も全責任を負います。これらを紛失・盗難された場合、暗号資産へのアクセス権を失う可能性があります。
どのタイプの暗号ウォレットを使いたいですか？前述の通り、ホットウォレットまたはコールドウォレットで暗号資産を保管できます。利便性とセキュリティのニーズをよく考慮して、最適なウォレットタイプを選びましょう。
暗号ウォレットのコストはどれくらいですか？コールドウォレットの物理デバイスは通常購入が必要ですが、ホットウォレットは最初は無料の場合もあります。ただし、ウォレットを使った取引には手数料が発生することが一般的です。ウォレットを選ぶ前や取引を行う前に、これらの費用を必ず確認しましょう。

サードパーティカストディ

サードパーティカストディを利用すると、専門のカストディ機関やサービスプロバイダーに暗号資産を保有してもらうことができます。サードパーティカストディ機関には、暗号通貨取引所や専業の暗号資産カストディサービスプロバイダーが含まれます。サードパーティカストディ機関は、あなたの暗号資産プライベートキーへのアクセス権を管理・コントロールします。カストディ機関がプライベートキーを保管するアカウントは、コールドウォレット、ホットウォレット、またはその組み合わせの場合があります。サードパーティカストディ機関がハッキング、倒産、破産した場合、暗号資産へのアクセス権を失う可能性があります。

サードパーティカストディ機関を選ぶ際の重要な質問

カストディ機関の背景調査を行いましたか？どのサードパーティカストディ機関についても、時間をかけて慎重に調査しましょう。インターネットで苦情がないか検索し、どのような規制を受けているかを確認しましょう。暗号資産業界の規制体制はまだ発展途上ですが、一定の規制は存在します。
カストディ機関はどの種類の暗号資産を保有できますか？各カストディ機関で保有できる暗号資産の種類は異なります。自分が保有したい暗号資産の種類をカストディ機関がサポートしているか必ず確認しましょう。
カストディ機関が倒産した場合はどうなりますか？暗号資産の紛失や盗難に対する保険があるか、またその条件や内容を理解しましょう。
カストディ機関はどのように暗号資産を保管・保護していますか？暗号資産やプライベートキーの保護方法、アクセス権を持つ人物について確認しましょう。カストディ機関が自社施設で保管しているのか、第三者に委託しているのか、ホットウォレット・コールドウォレット・その他の方法のいずれを使っているのか、主にどのタイプのウォレットを使い、どのように保管場所を決定しているのかも尋ねましょう。また、どのような物理的・ネットワークセキュリティのプロトコルや手順を採用しているかも確認してください。
サードパーティカストディ機関はあなたの暗号資産をどのように利用していますか？一部のカストディ機関は、預けられた暗号資産を担保として自社の用途（例：貸付）に利用する場合があります。これは「再担保」と呼ばれることもあります。コスト削減のため、顧客ごとに分別せず暗号資産を混合保管する場合もあります。自分のカストディ機関がこれらの方法を採用しているか、またその際に同意が必要かどうかを確認しましょう。
カストディ機関はどのようなプライバシー保護策を提供していますか？氏名、住所、社会保障番号、保有・売買した暗号資産の種類など、あなたの機密個人情報を保護できるカストディ機関を選びましょう。カストディ機関が顧客データを第三者に販売するかどうか、またその際に同意が必要かどうかも確認してください。
カストディ機関が課すアカウント手数料は何ですか？年間資産管理料（暗号資産価値に基づく年額手数料）、取引手数料（暗号資産の利用や取引のコスト）、資産移転手数料（カストディ機関外への暗号資産移転コスト）、口座開設・解約手数料についても確認しましょう。