Tempoは、ステーブルコイン決済のオンチェーン拡大に向けて、暗号資産ネイティブのトランザクションを導入

クイックブレイクダウン 

• バッチ処理、並行処理、スケジュール取引に対応したエンタープライズグレードのステーブルコイン決済を実現
• ネットワーク手数料を対応ステーブルコインで支払うことが可能となり、ユーザーや開発者の利便性を向上
• 生体認証やパートナーインフラとの統合により、実世界での決済ユースケースをサポート

 

TempoはTempo Transactionsを発表しました。これは、ステーブルコイン向けにエンタープライズグレードの決済機能を提供するために設計されたブロックチェーンネイティブの取引フレームワークであり、長年オンチェーン決済システムを制約してきた構造的な限界に対応します。

この新しい取引タイプは、大量のステーブルコイン決済に特化して設計されており、コスト削減、柔軟性向上、従来の金融インフラに近い運用効率を実現します。Tempo Transactionsでは、ネットワーク手数料を対応ステーブルコインで支払うことができ、バッチ処理、並行実行、手数料スポンサー、スケジュール決済、FaceIDを含むパスキーによる生体認証などのネイティブ機能が導入されています。

Tempo Transactionsのご紹介：実世界の決済向けのネイティブオンチェーントランザクションタイプ。

まもなく、@turnkeyhq、@privy_io、@crossmint、@FireblocksHQなどのインフラパートナーで展開予定。

詳細は当社ブログをご覧ください：#

— tempo (@tempo) 2025年12月17日

ステーブルコインが24時間365日のグローバル決済をますます支える中、Tempoは、このフレームワークによってブロックチェーン決済を単なる送金から、給与支払い、サブスクリプション、大量支払い、複雑なエンタープライズワークフローなど本格的な金融業務へと進化させることを目指していると述べています。

ステーブルコイン向けプロトコルネイティブ決済

一般的なブロックチェーンがエンタープライズ用途をサポートするために外部ツールに依存しているのとは異なり、Tempoは決済の基本機能をプロトコルレベルで直接組み込んでいます。構造化された取引データ、アトミック実行、並行ワークフローはネイティブ機能であり、開発者は1つの取引フロー内で複数の決済を調整することができます。

Tempoによれば、このアーキテクチャによりカスタムインフラ層が不要となり、開発負担が大幅に軽減されます。ネットワークは低遅延・高スループット実行に最適化されており、銀行、フィンテック企業、実世界の決済でステーブルコインを活用するエンタープライズによる導入が期待されています。

パートナーシップによるエンタープライズ展開の加速

Tempoは普及促進のため、Privy、Turnkey、Fireblocks、Crossmintなどのインフラプロバイダーと連携しています。これらのパートナーは、Tempo Transactionsを統合し、ネットワーク上で開発する開発者向けに高度な決済機能を提供します。

PrivyのCEOであるHenri Stern氏は、バッチ処理、手数料スポンサー、取引メタデータのネイティブサポートにより、ブロックチェーン決済の開発者体験が大幅に向上すると述べています。TurnkeyのCEOであるBryce Ferguson氏は、Ethereumスタイルの取引とTempoのEIP-2718ベースのフォーマットの両方に対応しているため、既存アプリケーションがシステムを再設計することなく移行できると指摘しています。

このローンチは、Tempoが最近行ったエコシステムの拡大、および機関向けデジタル資産サービス企業BitGoとの戦略的パートナーシップに続くものであり、ネットワークがエンタープライズや金融機関の導入に一層注力していることを示しています。