主なポイント
- このパートナーシップにより、完全なトランザクション暗号化とユーザーデータ保護を提供する初のレイヤー1ステーブルコインが登場します。
- Paxos Labsは発行と準備金管理を担当し、新しいデジタル資産のために規制されたUSDGの裏付けを活用します。
- BrexやVisaなどの大手企業が暗号資産決済サービスを拡大する中、ステーブルコインの採用が拡大しているタイミングでのローンチとなります。
Aleo Network FoundationはPaxos Labsと提携し、エンドツーエンドの暗号化と内蔵プライバシー機能を備えた米ドル連動型ステーブルコインをローンチします。
Paxos Labsは新しいステーブルコイン「USAD」の発行と準備金管理を提供します。10月1日のプレスリリースによると、USADは完全なエンドツーエンド暗号化とプライバシーを備えたレイヤー1ブロックチェーン上でローンチされる初のステーブルコインとなります。
通常のブロックチェーンでトランザクションが行われる際、送信者と受信者のウォレットID、送金額、手数料、タイムスタンプなどのデータがオンチェーンで表示されます。Aleoのブロックチェーンはこれらの情報を暗号化し、ユーザーデータをプライベートかつ安全に保ちます。
Paxos LabsはXの投稿でUSADを「設計段階からプライバシーを備え、規制されたUSDG準備金に裏付けられたプログラム可能なドル」と表現し、Aleoも関連投稿で新しいステーブルコインがユーザー情報の安全性と機密性を守るために設計されたことを強調しました。
私たちは@PaxosLabsとのパートナーシップを発表できることを嬉しく思います。USADは、プライベートかつコンプライアンスに準拠した、次世代のステーブルコインであり、初の試みです。私たちは、あなたの情報を安全に保ち、取引を機密にするデジタルドルを提供します。
The… pic.twitter.com/o0PmYnmGF0
— Aleo (@AleoHQ) 2025年10月1日
ステーブルコイン・スーパーサイクル：主要プレイヤーがプライバシー革命に参入
2025年はステーブルコインにとって飛躍の年となりました。Coinspeakerが最近報じたように、World Liberty FinancialはAptos Network上でUSD1ステーブルコインをローンチします。ネットワークデビューは10月6日までに予定されています。
Phantom Walletを手掛けるPhantomは、Solanaブロックチェーン上で米ドル連動型ステーブルコイン「CASH」をローンチしました。Vini Barbosaが最近の記事で指摘しているように、アナリストたちはこの分野の活動の急増を「ステーブルコイン・スーパーサイクル」または「ステーブルコイン戦争」と呼び始めています。
一方、BrexやVisaといった大手フィンテック企業もステーブルコイン関連サービスを相次いで開始し、注目を集めています。
9月30日、金融サービス企業Brexは自社の製品・サービス全体でネイティブなステーブルコイン決済を統合し、顧客がBrexプラットフォーム内から直接ステーブルコインで法人残高を支払えるようにすることを発表しました。
同日、VisaはVisa Directサービスを通じた国際送金にステーブルコインを活用するためのプリファンド・パイロットを開始することを発表しました。
