Bernsteinによると、Circleの第3四半期の業績は、利下げ懸念や「フレネミー」との競争にもかかわらず、回復力を示している

調査およびブローカレッジ会社Bernsteinのアナリストは、Circleの株価が現在「ベア派とのナラティブバトルを繰り広げている」ものの、同ステーブルコイン発行者のファンダメンタルズは第3四半期の好調な業績を背景に堅調であることを示す証拠があると述べました。

Circleは水曜日、第3四半期の収益が7億4,000万ドル、調整後EBITDAが1億6,600万ドルで、いずれも市場予想をそれぞれ5％、26％上回ったと報告しましたが、The BlockのCRCL価格ページによると、株価は当日12.2％下落して取引を終えました。

木曜日の顧客向けノートで、Gautam Chhugani率いるアナリストらは、最近のCircle株価の弱さは、金利引き下げや競争圧力に対する誤った懸念を反映しており、構造的な悪化によるものではないと主張しました。「長期的な仮説を変更する証拠は見つかりませんでした」と彼らは記し、USDCの持続的な成長、収益性の改善、そして今後登場するLayer 1ブロックチェーンArcを指摘しました。「CircleのUSDCは、銀行、決済、資本市場、そして新興のエージェンティック経済における指数関数的なステーブルコイン成長に参加するための主要なネットワークであることに変わりはありません。」

アナリストらはまた、Stripeのような「フレネミー」からの競争脅威が高まっていることを認めています。Stripeは独自のTempoブロックチェーンの立ち上げを計画しており、すでにBridgeおよびPrivyの買収を通じてUSDCをサポートしています。一部では新規参入者がCircleの優位性を侵食すると予想されていますが、BernsteinはUSDCの流動性優位が依然として強みであり、PayPalやRippleのような大手でさえ新しいステーブルコインの立ち上げに苦戦していると指摘しました。

またBernsteinは、金利低下がCircleの収益モデルに悪影響を及ぼすとの懸念にも反論しました。政策金利が2027年までに2％に下がると仮定した場合、アナリストらはCircleの株価は、2027年までに年率20％の収益成長と33％のEBITDA成長が見込まれる企業に対して、21～29倍の企業価値/EBITDA倍率を示唆していると述べました。「ステーブルコイン決済の収益化という追加のオプション性を考慮すれば、Circleは依然として非常に魅力的だと考えています」と彼らは記し、株価に対してアウトパフォーム評価と230ドルの目標株価を維持しました。これは11月12日の終値86.30ドルから167％の上昇余地となります。

Circle、第3四半期のUSDC供給急増を受けArcネットワークのネイティブトークンを検討

トップラインの収益と調整後EBITDAの数字に加え、Circleのリザーブ収入は12％増の7億1,100万ドルとなり、調整後EBITDAマージンは第3四半期に700ベーシスポイント拡大し57％となりました。

またUSDC供給も四半期比で20％増加し737億ドルとなり、市場シェアは29％に上昇しました。Circleのプラットフォーム上に直接保有されている残高も、前四半期の10％から14％に増加したとアナリストらは指摘しています。

Bernsteinはさらに、10月に100以上の著名な参加者とともにパブリックテストネットが開始されたArcブロックチェーンや、現在8カ国に拡大しているCircle Payments Networkなど、同社のネットワーク構築が進行中であることから、Circleは暗号資産市場サイクルを超えた持続的なUSDC成長の恩恵を受ける立場にあると述べました。

注目すべきは、Circleが決算報告書でUSDC以外にもArcブロックチェーンのネイティブトークンの可能性を「検討中」であると明らかにしたことです。

Gautam Chhuganiは様々な暗号資産でロングポジションを維持しています。Bernsteinまたはその関連会社は、Circleから投資銀行業務またはその他のサービスに対する報酬を受け取る場合があります。