Animoca Brandsは、Nasdaqでのリバース・マージャーを通じて新規株式公開（IPO）の準備を進めています。

• 合併は2026年にAnimocaをNasdaqに上場させることを目指しています。
• Animocaの株主は新会社の約95%を保有します。
• この枠組みには、暗号資産、NFT、DeFi、AI、DeSciが含まれます。

香港を拠点とするAnimoca Brandsは、意向表明書に署名したことを発表しました。Animoca BrandsはCurrenc Group Inc.とのリバース・アクイジション（逆買収）に合意しており、Nasdaq証券取引所への上場を目指しています。提案された条件によれば、Currencは2025年11月に発表された共同声明に基づき、オーストラリアでのスキーム・オブ・アレンジメントを通じてAnimoca Brandsの発行済株式の100%を取得します。

取引完了後、Animocaの株主は新たに上場する会社の発行済株式の約95%を保有し、現在のCurrencの株主は約5%を保有する見込みです。統合後の企業はAnimoca Brandsの名称で運営され、両社から取締役会の代表が参加するデュアルクラス株式構造を採用する予定です。

Animocaの共同創業者兼エグゼクティブチェアマンであるYat Siu氏によると：

「Animoca BrandsとCurrencの提案された合併は、世界初の多角的な上場デジタル資産コングロマリットを生み出し、Nasdaqの投資家にDeFi、AI、NFT、ゲーム、DeSciを含む単一の多様化されたビークルを通じて、altcoinデジタル経済の1兆ドル規模の成長ポテンシャルへの直接的なアクセスを提供します。」

CurrencのCEOであるAlex Kong氏も、「Animoca Brandsとの提案された合併は、Currencにとって画期的な出来事です。この取引は両社の進化にとって説得力のある道筋を提供し、株主にとって大きな価値を解放するものとなるでしょう」とコメントしています。

クロージングは2026年と見込まれていますが、この合意は株主の承認、米国およびオーストラリアでの規制当局の承認、必要な監査、最終的な書類作成などが条件となっています。これらの手続きが完了するまでは、条件は拘束力を持ちません。

この合併により、暗号資産、ブロックチェーンインフラ、実資産トークン化（RWA）、NFT、ゲーム分野で600社以上を擁するAnimocaの幅広いポートフォリオと、金融機関向けのAIに特化したCurrencのフィンテックプラットフォームが統合されます。新会社は、機関投資家にこの新興デジタルエコシステムへの直接的なエクスポージャーを提供することを目指します。

この動きの中で、Animocaは米国の暗号資産に対する規制や機関投資家の姿勢の変化に合わせて、ニューヨークにオフィスを開設する意向も示しました。この計画は、Web3分野における同社の国際的な成長戦略を強化するものです。